[G-05] ジオパークで学ぶ日本列島の特徴と地球・自然・人の相互作用（ポスター発表）

[G05-P14] 山陰海岸ユネスコ世界ジオパークにおけるパートナーシップとガイド活動による地域づくり

浅田 英亮¹、*藤原 勇樹¹ (1.山陰海岸ジオパーク推進協議会)

キーワード：ユネスコ世界ジオパーク、パートナーシップ、ツーリズム、持続可能な開発

山陰海岸ユネスコ世界ジオパークでは2020（令和2）年1月に基本計画および行動計画の改訂をおこなった。新しい基本計画および行動計画では、「保護・保全」、「教育・調査研究」、「産業振興・ツーリズム」、「情報収集・発信」、「住民参画」、「ネットワーク活動・運営体制」の6つの分野を柱にジオパーク活動を行うことが目標に掲げられている。
そのなかでも特に取り組みを強化している「産業振興・ツーリズム」の分野を中心に、2021（令和3）年11月、山陰海岸ジオパーク推進協議会では、地元の3事業者との間で、初のパートナーシップ協定を締結した。ユネスコ世界ジオパークでは、事業者等との間における公式なパートナーシップ協定の締結が推奨されおり、国連の掲げる持続可能な開発目標SDGs（Sustainable Development Goals）の「17．パートナーシップで目標を達成しよう」への貢献も期待される。パートナーシップの協定内容は、山陰海岸ジオパーク地域の持続可能な発展、山陰海岸の魅力発信や持続可能な地域産業・ツーリズムの推進、環境保全などの取組みについて、協力・連携を図っていくことを確認するものとなっており、各社とも、地元の自然を活用した観光振興やオリジナル商品の開発など、持続可能な手法で地域資源を活用したジオパーク活動が展開されつつある。本発表では、事業者と山陰海岸ジオパーク推進協議会との連携や協力体制の構築、それらに伴う相乗効果について紹介する。