10:15 〜 10:30
[MGI32-10] Selective 3D visualization of pore space in geologic material by impregnation of heavy element-containing liquid
キーワード:X線CT、孔隙
三次元的な試料中に存在する空隙について情報を得るためには、例えば試料を樹脂で包埋したものをミクロトームなどで平面切断した表面、または試料を連続的に薄くスライスして作成した薄片などの(電子)顕微鏡による観察結果から三次元構造を可視化するような試みが行われている。また、X線CTを利用した三次元可視化においては、試料を構成する物質のX線吸収係数の違いにより空隙と物質部分を見分けることが行われ、三次元構造中でX線吸収係数の低い部分が空隙部分として検出されていた。
しかし、炭素や窒素、酸素、水素などの軽元素から成る有機物は空隙に存在する水と同様にX線吸収率が低い。そのため、X線吸収係数が高い鉱物などを含む地層試料などの場合には、空隙と有機物を見分けられるほどコントラストが得られることが困難となる。共にX線吸収率が低い水と有機物を見分け、水や流体が浸透可能な空隙を可視化することが課題となっていた。
本研究では上記課題を解決するため、重元素を空隙に導入する方策について検討した。X線CTで可視化した空隙の例を示し、その活用について議論したい。
しかし、炭素や窒素、酸素、水素などの軽元素から成る有機物は空隙に存在する水と同様にX線吸収率が低い。そのため、X線吸収係数が高い鉱物などを含む地層試料などの場合には、空隙と有機物を見分けられるほどコントラストが得られることが困難となる。共にX線吸収率が低い水と有機物を見分け、水や流体が浸透可能な空隙を可視化することが課題となっていた。
本研究では上記課題を解決するため、重元素を空隙に導入する方策について検討した。X線CTで可視化した空隙の例を示し、その活用について議論したい。