11:00 〜 13:00
[MGI35-P10] 見守りシステムに利用される環境センサの地球物理学的情報計測への応用
我々のグループでは,映像IoTや小型環境センサを用いて一人暮らしの高齢者や認知症患者を対象とした高齢者見守りシステムの構築を進めてきた.このセンサで観測される温度,湿度,照度,気圧,騒音,総揮発性有機化合物(TVOC)濃度,およびTVOCから算出される二酸化炭素相当量(eCO2)から居住者の生活パタンのモニタと行動推定をおこなっている.このシステムは小型の商用品で構成されおり,非常に安価であるものの,2022年1月15日にトンガ諸島付近で発生した大規模噴火に伴う空振と考えられる気圧変化が記録された.気圧の変動量は約1.5 hPa であり,発生時間と計測地までの距離から,伝搬速度は大気音速に近いおよそ 310 m/s と算出された.
本講演では,複数の見守りシステムの気圧変動の時間差から,トンガの火山噴火による空振の日本への伝搬の初期結果を報告するとともに,本システムの地球物理学分野への活用や理科教育への展開について紹介する.
本講演では,複数の見守りシステムの気圧変動の時間差から,トンガの火山噴火による空振の日本への伝搬の初期結果を報告するとともに,本システムの地球物理学分野への活用や理科教育への展開について紹介する.