日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS18] 古気候・古海洋変動

2022年6月3日(金) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (30) (Ch.30)

コンビーナ:長谷川 精(高知大学理工学部)、コンビーナ:岡崎 裕典(九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)、山本 彬友(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)、コンビーナ:山崎 敦子(九州大学大学院理学研究院)、座長:岡崎 裕典(九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)、長谷川 精(高知大学理工学部)

11:00 〜 13:00

[MIS18-P22] 3Dプリンターで印刷できる2タイプの乾燥堆積物試料分割器(1/2分画から1/32分画)

*岡崎 裕典1、Tetard Martin2、Marchant Ross3 (1.九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門、2.Aix-Marseille University, CNRS, IRD, INRAE, CEREGE、3.School of Electrical Engineering & Robotics, Queensland University of Technology)

本研究では、乾燥堆積物試料の1/2分画から1/32分画までの任意の分画を、1回の操作で取得できる分割器2モデルを紹介する。1つのモデル(調整可能モデル)は、1/2分画から1/32分画の1つの分割試料を取得できるものである。もう1つのモデル(固定モデル)は、堆積物試料を異なる6分割試料(1/2分画, 1/4分画, 1/8分画, 1/16分画, 1/32分画×2)に分割するものである。いずれのモデルも、伝統的な1/2分割器と比べて迅速に堆積物試料を分割できる。全ての分画を平均した分割の精度と繰り返し性は、それぞれ調整可能モデルで94%と85%、固定モデルで92%と84%であった。これらの数値は、伝統的な試料分割器の値と比べて同等もしくはそれ以上であった。本発表で紹介した分割器の詳細は、Tetard and Marchant (2020, Marine Micropaleontology 154, 101800) に示している。これら2モデルの分割器の3Dプリンターで印刷可能な3Dモデルは以下のURLから無償で取得できる (https://github.com/microfossil/tetard-marchant-splitter) ほか、オンラインでの注文も可能である(https://micropalprinter.wordpress.com)。