14:45 〜 15:00
[MIS27-05] 2021年冬季に北陸地方上空で観測された柱状スプライト群
キーワード:スプライト(高高度放電発光現象)、雷放電、冬季雷雲
スプライトは高高度放電発光現象の一種で、中間圏を含む高度40-100kmで発生する現象である。2021年冬季に柱状スプライトから構成された円形に配置されたスプライトが複数地点から観測された。これらのスプライトを3地点から交会法により2次元で位置標定し、複数の雷位置標定システムを用いて、スプライトを発生させた落雷位置や雷放電路を特定し、落雷・雷放電路の特性やレーダーエコーから得られた親雷雲との関係にについて解析を行った。その結果は下記のとおりとなった。
(1) スプライトは、中央付近ほど分布が疎となっており、ほぼ円形に配置されていた。
(2) スプライト本体(柱状のもっとも明るい部分)の最下点は、高度約73kmであった。 円の中心付近に落雷点が位置しており、推定電流値は10kA程度であった。
(3) スプライトを発生させた落雷と帰還雷撃を含む雷放電路は、約10km程度の非常に狭い領域に集中していた。
(4) 落雷地点から少し東へ離れた地点でも落雷に遅れて別の雲放電が発生し、これにより、一部のスプライト柱の発光強度が強化されていた。
(5) スプライトを発生させた雷放電路の原因となった親雷雲は、小さなセル状のエコーが連なった50km程度の長さを持つ帯状のエコー構造を持っていた。
(6) スプライトを発生させた雷放電はこの帯状エコーのセル状エコーに沿って進展していた。
(1) スプライトは、中央付近ほど分布が疎となっており、ほぼ円形に配置されていた。
(2) スプライト本体(柱状のもっとも明るい部分)の最下点は、高度約73kmであった。 円の中心付近に落雷点が位置しており、推定電流値は10kA程度であった。
(3) スプライトを発生させた落雷と帰還雷撃を含む雷放電路は、約10km程度の非常に狭い領域に集中していた。
(4) 落雷地点から少し東へ離れた地点でも落雷に遅れて別の雲放電が発生し、これにより、一部のスプライト柱の発光強度が強化されていた。
(5) スプライトを発生させた雷放電路の原因となった親雷雲は、小さなセル状のエコーが連なった50km程度の長さを持つ帯状のエコー構造を持っていた。
(6) スプライトを発生させた雷放電はこの帯状エコーのセル状エコーに沿って進展していた。