日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-GD 測地学

[S-GD02] 測地学・GGOS

2022年6月1日(水) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (20) (Ch.20)

コンビーナ:横田 裕輔(東京大学生産技術研究所)、コンビーナ:三井 雄太(静岡大学理学部地球科学科)、松尾 功二(国土地理院)、座長:横田 裕輔(東京大学生産技術研究所)、松尾 功二(国土地理院)、三井 雄太(静岡大学理学部地球科学科)

11:00 〜 13:00

[SGD02-P01] 超伝導重力計における磁気浮上の有限要素法によるシミュレーション

*今西 祐一1高森 昭光1 (1.東京大学地震研究所)

キーワード:超伝導重力計、磁気浮上、有限要素法

超伝導重力計は,超伝導による磁気浮上を利用した動作原理に基づく重力計である.Imanishi et al. (2018)は,石垣島に設置された超伝導重力計CT #036の重力センサーについて,併設された地震計のデータなどを用いて,水平方向と上下方向のカップリングの影響を調べた.また,Imanishi et al. (2022)は,同じ装置について,人工的な信号を入力することにより,上下方向の非線形性の影響を調べた.本研究では,これらの実測結果を補強するため,超伝導重力計における磁気浮上の有限要素法によるシミュレーションを行なった.浮上している超伝導球に働く3次元的な力を計算し,それに基づいて球が感じるポテンシャルの展開係数を推定した.このようにして推定されたポテンシャルの係数は,CT #036での実測値と比較して,符号やオーダーの点でよく一致した.