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[SGD02-P06] SLR 非標準衛星の精密軌道決定:(2) 地球重力場決定への効果
キーワード:SLR、精密軌道決定、重力
衛星レーザ測距(SLR; Satellite Laser Ranging)技術は、地球質量や重心位置、スケール、力学的扁平項(2次の地球重力場係数)といった地球測地パラメータの決定において主要な役割を果たす。SLRによる地球測地パラメータの決定では、一般的に、高軌道(6000km高度)を周回する米国のLAGEOS衛星の追尾データが使用される。LAGEOS衛星の追尾データは、観測数が多く品質も安定しているが、高軌道であるがゆえに高次の地球測地パラメータの決定に不向きであり、地球重力場係数の決定に関しては2次の項までに留まる。そこで、Matsuo et al. (2013)は、高度800~1500kmを周回するStarlet、Ajisai、Stella衛星の追尾データを活用することで、地球重力場係数を4次の項まで決定可能であることを示した。本研究では、さらに、高度約700kmを周回するLarets衛星とSARAL衛星の追尾データを導入することで、より高次の地球重力場係数の決定の可能性について調査を行う。