11:00 〜 13:00
[STT38-P02] 簡単に観測できる0.1満点地震観測装置を用いた日奈久断層南部地震観測の実施
キーワード:地震観測、機動観測、データ取得
2016年熊本地震は日奈久断層の北部まで破壊をおこし,その南部では活発な地震観測が継続している。Mitsuoka et al. 2022では南部領域の深部で非地震性すべりが発生している可能性を指摘している。一方,日奈久断層南部においては緑川断層への分岐や八代海での断層の雁行配列など複雑な構造と活動がみられる。我々はこの領域で地震活動の詳細な把握を行うために,100点余りの地震観測点を展開した。機材は鳥取県西部地震震源域で用いられ,ノンダブルカップル地震の発見をした“0.1満点”観測機材を用いた。今回,データを九州大学地震火山観測研究センターに伝送,ルーチン観測点とのマージ,自動検出を行うシステムを構築した。0.1満点観測装置は設置後自動で位置検出,データ伝送,WINフォーマット作成まで行えるシステムの一部であり,ネットワークファイルシステムからのダウンロードが簡単に行える。
従来,機動地震観測は設置からデータ取得までノウハウがあり,手間がかかるものであった。このシステムによって,だれでも簡単に地震観測からデータ入手までができる。本観測はそのような観測のための試行実験としても実施している。
従来,機動地震観測は設置からデータ取得までノウハウがあり,手間がかかるものであった。このシステムによって,だれでも簡単に地震観測からデータ入手までができる。本観測はそのような観測のための試行実験としても実施している。