日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 U (ユニオン) » ユニオン

[U-07] コロナ禍での在外研究・留学

2022年5月22日(日) 13:45 〜 15:15 303 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:北 佐枝子(建築研究所)、コンビーナ:奥脇 亮(筑波大学生命環境系山岳科学センター)、座長:北 佐枝子(建築研究所)、奥脇 亮(筑波大学生命環境系山岳科学センター)

14:20 〜 14:35

[U07-03] パンデミック期間中の米国大学院生活

★招待講演

*土山 絢子1 (1.マサチューセッツ工科大学)

本講演では、パンデミック期間中(2020年春から現在まで)の大学院留学生活における研究活動について紹介する。
発表者は、2019年8月15日〜2020年3月15日までの期間、米国カリフォルニア大学バークレー校でVisiting Research Studentとして研究留学を行い、2021年春に東京工業大学地球惑星科学系で修士号を取得した。その後、2021年9月より米国マサチューセッツ工科大学の大学院博士課程に進学し、大学からのフェローシップ及び公益財団法人竹中育英会の奨学金支援を受けながら、現在1年目の博士課程生活を送っている。
2021年9月以降の留学生活では、授業やセミナーなど大学内においては全面的に対面での活動が再開した。ただし、室内でのマスク着用ルール、週2回の学内PCR検査、毎日の健康チェックなどを遵守する必要がある。ボストン近郊に位置する他大学の教員・研究者との交流も盛んで、お昼を食べながら議論する機会も頻繁にあった。
一方、学会やセミナーなどの大規模なイベントに関しては、2021年8月頃までは全面的にオンラインで開催されていたものの、9月以降は徐々に対面型に切り替わった。ハイブリッド形式のものがほとんどであり、希望すればオンラインで聴講できる仕組みが整っている。特に、大学院生はセミナー登壇者との個別ミーティングに対する優先権があるため、自分の研究と近い分野の研究者や興味のある研究者とは何度か対面でミーティングを設定してもらうことができた。
予稿を投稿してから学会当日まで状況が変化する可能性も十分考えられるが、せっかくの機会なので米国大学院における研究留学生活のありのままの現状をお伝えできればと思う。