日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] オンラインポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG23] 気候変動への適応とその社会実装

2023年5月23日(火) 10:45 〜 12:15 オンラインポスターZoom会場 (10) (オンラインポスター)

コンビーナ:山野 博哉(国立環境研究所)、石川 洋一(海洋研究開発機構)、大楽 浩司(筑波大学)、田村 誠(茨城大学地球・地域環境共創機構)


現地ポスター発表開催日時 (2023/5/22 17:15-18:45)

10:45 〜 12:15

[HCG23-P09] 地球規模の気候変動適応のための都市緑化による洪水評価

*青木 文弥1 (1.筑波大学)


キーワード:都市緑化、都市型水害

気候変動と急速な都市化により、世界中で都市水害のリスクが高まってきている。都市緑化には、そのリスクを緩和する雨水保持効果"Retention"があり、我々は、簡単な陸面モデルを用いて世界中の様々な都市を対象に、その効果を評価した。都市緑化の土壌層が厚いほど効果度が高いことが示されたが、屋上緑化でみられるような浅い土壌でも、深めの土壌と比べても十分な効果があることがわかった。また、乾燥地域においてより高い効果度があることも確認されたが、そうした地域の都市緑化には、植栽が枯れないように注意が必要である。今回得られた結果をさらに発展させ、気候変動適応のための治水対策として都市緑化の導入を検討する国や地方自治体、事業者等に向けた科学的な基礎的知見を提供することを目指す。