日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-VC 火山学

[S-VC33] 火山の監視と活動評価

2023年5月26日(金) 09:00 〜 10:30 303 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:高木 朗充(気象庁気象研究所)、宗包 浩志(国土地理院)、大湊 隆雄(東京大学地震研究所)、座長:久利 美和(気象庁)、楠城 一嘉(静岡県立大学)

09:45 〜 10:00

[SVC33-04] 映像IoTシステムによる火山のリアルタイム噴煙検出

*菊田 和孝1村田 健史1西村 太志2 (1.国立研究開発法人情報通信研究機構、2.東北大学)

映像IoT技術に基づく移動体検出アルゴリズムを用いた噴煙検出手法を提案する。映像IoTの利点は、高解像度、高時間分解能の映像を取得できることである。設置するカメラはコストパフォーマンスに優れた市販のIPカメラである。これらを利用し、火山の24時間モニタリングを行い、エッジ側とクラウド側で画像処理を行うシステムを構築した。処理の分担により通信量が低減できるため、モバイル環境で通信を行う遠隔地でのシステム運用が可能になる。エッジ側のPCでは画像差分検出等の軽量な処理により噴煙候補を抽出し、クラウド側サーバへ送信する。クラウド側ではオプティカルフローを利用した移動ベクトル評価による検出を行い、効率の良い高検出率の処理を実現する。