日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[E] オンラインポスター発表

セッション記号 U (ユニオン) » ユニオン

[U-07] 知の創造の価値とは何か: 私たち自身の科学と社会に対する認識

2023年5月26日(金) 13:45 〜 15:15 オンラインポスターZoom会場 (1) (オンラインポスター)

コンビーナ:島村 道代(京都大学)、大西 有子(総合地球環境学研究所)、Rajul Pandya(American Geophysical Union)、Brooks Hanson(American Geophysical Union)


現地ポスター発表開催日時 (2023/5/26 17:15-18:45)

13:45 〜 15:15

[U07-P02] 「社会のための科学」理論の進展:トランスディシプリナリー手法、アクション・リサーチ、社会実装の比較

*大西 有子1 (1.総合地球環境学研究所)

キーワード:社会実装、社会還元、トランスディシプリナリー手法、アクションリサーチ、社会的成果

私たちの社会は今、様々な環境問題に直面しています。その中で、科学と社会との連携を強化し、研究が環境問題の解決により貢献できるような方法を探求、議論し、特定することへの関心が高まっています。例えば、科学者と社会のステークホルダーが協働して現実の問題を解決していくことを特徴として「トランスディシプリナリー手法」を使った研究は、国際的に急速に増えています。一方日本では、トランスディシプリナリー手法への認識度は低く、社会実装やアクション・リサーチという言葉のほうがよく知られています。これらの概念は同一ではありませんが、社会的なインパクトやステークホルダーの関与を重視する点など、実践の形を見ると、多くの共通点があります。このポスターでは、トランスディシプリナリー手法、アクション・リサーチ、社会実装の違いや共通点を整理し、特に日本における科学と社会の連携(あるいは相互作用)にとって、どのような意味があるのかを考察します。