日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-02] 地球惑星科学のアウトリーチ・実践と理論

2024年5月26日(日) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:玉澤 春史(東京大学生産技術研究所)、塚田 健(平塚市博物館)、寺薗 淳也(合同会社ムーン・アンド・プラネッツ)

17:15 〜 18:45

[G02-P06] StarformationBoardgameProject:開発と試遊における専門家の着目点の観察

*玉澤 春史1,2三浦 飛未来3、深瀬 雅央4 (1.東京大学生産技術研究所、2.京都市立芸術大学、3.明星大学、4.雅ゲームズ)

キーワード:ボードゲーム、専門家

教育普及ツールを開発する時、開発されるものに反映されるのは教育普及したい内容の専門家の視点だけでなく開発ツールの専門家の視点も含まれる。実際に使用する場合はツールの使用者がどういった専門性をもっているかも考察対象になる。教育普及ツール開発の研究において、教育普及したい内容の専門家が考察することも多いため、開発ツール側の視点や使用者の専門性まで含めた考察はすくない。2023年より始まった星形成を題材にしたボードゲーム開発のプロジェクトでは、プロジェクトの初期段階から開発プロセスを意識的に記録することによってさまざまな視点を取りこぼすことなく分析できるように心がけている。一例として2023年10月に日本天文学会年会会場で実施された試遊会をとりあげる。ここでの試遊参加者は天文学の専門家・研究者であり、単に天文・宇宙に興味がある層とは違った注目点をもっている可能性があったが、実際にゲーム内における観測時間や研究費用の獲得といったゲーム内に落とし込んだ研究プロセスの要素に注目されていた。研究者特有の注目点である反面、ゲームの独自性として考えることもでき、その後の開発でもポイントとなっている。