日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-04] 小・中・高等学校,大学の地球惑星科学教育

2024年5月26日(日) 10:45 〜 12:15 103 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、丹羽 淑博(国立極地研究所)、座長:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、丹羽 淑博(国立極地研究所)

11:45 〜 12:00

[G04-10] シラバスから見る芸術系大学での地球惑星科学の扱い

*玉澤 春史1,2 (1.東京大学生産技術研究所、2.京都市立芸術大学)

キーワード:芸術系大学、教養科目

様々な学部をもつ大学とは違い単科大学ではその分野以外の学問に触れる機会は初年次・教養教育の段階でも少ない。芸術系大学では実技科目が早い段階で実施されていることも多く、より他分野に触れる機会が少ない。その中で自然科学から、さらに地球惑星科学に関連する科目を設定するのは難しい。多くの大学では大学のシラバスが公開されており、「地球」「地学」などをキーワードとして検索をかけることができる。実際に検索をかけてみると地球惑星科学関連科目を開講している大学は、学生数が多く開講科目数がある程度多様な大学の場合には見受けられることもあるが小規模大学では難しい。「自然科学」といったカテゴリの中で扱われている場合があるが講義担当者の方針によることも少なくない。「宇宙」「天文」などは内容に含まれている場合もある。自然科学範囲では保存修復、あるいは学芸員資格科目といったカテゴリーに含まれる範囲で化学などの内容が開講されるなど、ある程度関連しそうな範囲を優先していることも見受けられることから、分野外の学生への教育機会提供へは学生の履修意欲・目的を念頭に入れて戦略を練る必要がある。