日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG24] 圏外環境における閉鎖生態系と生物システムおよびその応用

2024年5月26日(日) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:加藤 浩(三重大学 研究基盤推進機構 先端科学研究支援センター)、安部 智子(東京電機大学理工学部)、篠原 正典(帝京科学大学)

17:15 〜 18:45

[HCG24-P04] 閉鎖居住実験の最新動向

*篠原 正典1 (1.帝京科学大学)

キーワード:模擬実験、閉鎖居住、有人

世界各地で過去何十年にもわたり閉鎖居住実験が繰り返されてきた。現在運用されている、もしくは具体的に設計されている施設に、ロシア・IBMP の NEK、中国・北京航空科学大の Lunar Palace-1、独・DSR の EDEN ISS、墺・オーストリア宇宙フォーラムおよびイスラエル宇宙局による AMADEE 20、米国ではバイオスフィア2、火星協会の MDRS、Hi-SEAs、HERA、Mars Base Alpha(CHAPEA)と、実に多数の施設があり様々な目的のもとに閉鎖居住実験が進められている。
 日本・JAXA においても、宇宙飛行士の選抜試験にも用いている「閉鎖環境適応訓練施設」を援用し、8 名のボランティア被験者に負荷をかけて生理・心理の変化やそれらの遠隔診断を検討するための 2 週間の閉鎖実験を繰り返し行い、その成果を報告している(研究倫理上の大きな問題もあったが)。私自身も、本来の専門はイルカ類を対象とする動物行動学であるが、⻘森県六ケ所村の(公財)環境科学技術研究所・閉鎖型生態系実験施設(Closed Ecology Experiment Facilities(以降、ミニ地球 CEEF))で行われた閉鎖居住実験に、2000 年より研究者兼居住者として 6 年間参加した。水・空気・食料をほぼ完全に自給し最終的に 2 名を 4 週間にわたり閉鎖居住させた実験であった。毎年報告を続けているが、本年も、このような実験を繰り返す背景・目的、また、成果やこれからの課題をレビューする。