17:15 〜 18:45
[HCG25-P04] カンボジア農村部における、飲料水管理に関わる住民行動についての評価
キーワード:公衆衛生、カンボジア、飲料水、大腸菌群
カンボジアは急速な経済発展を遂げているが、安全な飲料水へのアクセスは依然として課題である。特に農村部ではその課題が顕著であり、健康への影響が懸念されている。本研究では、カンボジア農村部の家庭で飲料水を得るプロセスと管理状況や課題を明らかにするために、2022年と2023年の雨季にカンボジアカンポット州の20世帯を対象に、飲料水の水源から飲用までのプロセス観察及び微生物等の水質測定及び聞き取り調査を行った。
調査の結果、収集時点での地下水や雨水中からには大腸菌が検出されることが多いことが示された。しかし、煮沸やフィルター処理などの方法を用いることで、家庭でも安全な水を確保することができることが示唆された。一方で、飲料水の容器やフィルターが汚染されているため、大腸菌を摂取してしまう可能性も指摘された。また、飲料水の選択には、安全性だけではなく、匂いや味、昔からの習慣など、嗜好性が重要な要素であることも明らかになった。このように、この地域では安全な水を得るための工夫がなされているが、それらの手段が必ずしも適切であるとは言えない。これらの問題を利用者である住民と共有し、安全な飲料水を確保する方法を考える必要がある。
本調査地域では、雨季と乾季で使用水源や水量の違いに伴う水利用形態の変化が予想される。今後乾季における調査を実施する予定であり、発表当日には雨季だけでなく乾季における調査の結果も合わせて報告する。
調査の結果、収集時点での地下水や雨水中からには大腸菌が検出されることが多いことが示された。しかし、煮沸やフィルター処理などの方法を用いることで、家庭でも安全な水を確保することができることが示唆された。一方で、飲料水の容器やフィルターが汚染されているため、大腸菌を摂取してしまう可能性も指摘された。また、飲料水の選択には、安全性だけではなく、匂いや味、昔からの習慣など、嗜好性が重要な要素であることも明らかになった。このように、この地域では安全な水を得るための工夫がなされているが、それらの手段が必ずしも適切であるとは言えない。これらの問題を利用者である住民と共有し、安全な飲料水を確保する方法を考える必要がある。
本調査地域では、雨季と乾季で使用水源や水量の違いに伴う水利用形態の変化が予想される。今後乾季における調査を実施する予定であり、発表当日には雨季だけでなく乾季における調査の結果も合わせて報告する。