日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ42] 海底マンガン鉱床の生成環境と探査・開発

2024年5月28日(火) 15:30 〜 16:45 302 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:臼井 朗(高知大学海洋コア総合研究センター)、鈴木 勝彦(国立研究開発法人海洋研究開発機構・海底資源センター)、伊藤 孝(茨城大学教育学部)、高橋 嘉夫(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、座長:臼井 朗(高知大学海洋コア総合研究センター)、鈴木 勝彦(国立研究開発法人海洋研究開発機構・海底資源センター)、伊藤 孝(茨城大学教育学部)、高橋 嘉夫(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)

15:30 〜 15:45

[MZZ42-01] 海洋コアおよび金属鉱物資源としての海底マンガン鉱床:多様なスケールでの記載の意義

*臼井 朗1、川畑 博4山岡 香子2、柏原 輝彦3日野 ひかり4 (1.高知大学海洋コア国際研究所、2.産業技術総合研究所、3.海洋研究開発機構、4.高知大学)

キーワード:マンガンクラスト、マンガン団塊、岩石学、古海洋学

マンガン酸化物は海洋として普遍的な成分の一つであり、マンガン団塊やマンガンクラストとしてしばしば海底を覆っている。これらは地質学的・古海洋学的記録者として、また将来資源として研究されていてその多様なスケールの偏在性や不均質性が指摘されているが,その鉱物学的、地球化学的、構造的特性は十分に理解されていない。その主な理由は,鉱物として結晶度が低いこと,極く細粒であること,環境変化に敏感な性質をもつ元素に富むことから,一般に記載が難しい。ここでは、地質学的および岩石学的記載の観点から、海底マンガン鉱床の多様性解明のための手法を紹介する。 鉱床の成長過程、最適環境、鉱物の多様性理解のための現場観察とマッピングについても概説する。