日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] ポスター発表

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[O-08] 高校生ポスター発表

2024年5月26日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学 大学院環境学研究科 地球惑星科学系 岩石鉱物学研究室)、久利 美和(文部科学省)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構)

13:45 〜 15:15

[O08-P57] 地震に強い照明の設計構造

*江上 里緒1、*細川 千晴1 (1.福井県立若狭高等学校)

キーワード:地震、吊り下げ型照明

私たちが探究を始めたきっかけは、日本が地震大国であり過去にも関東大震災や東日本大震災、阪神・淡路大震災などの大災害が発生しました。最近では1月1日に石川県で能登半島地震が発生し、大規模でたくさんの被害を受けました。地震が発生すると、二次災害によって命を落とす可能性が高まります。そのため、少しでも被害を抑えるために何ができるのかを考え私達は、照明に注目しました。なぜ照明に注目したかと言うと、初めは家の規模で防災・減災することに対しての探究を行っていましたが、規模が大きく私たちでは解決できないと考えたため、家の中の家具に焦点を当てました。実際、戸棚のように防災・減災に関して解決策が出ているものもある中で私たちはあまり焦点を当てられていない照明を対象に探究しようと考えました。照明にはたくさんの種類があります。例えば、シャンデリアや吊下げ型照明は高価でデザイン性にも優れています。しかし、地震の際落下した場合に漏電から火災が発生するなど揺れに加えさらに被害が大きくなります。揺れても落ちにくい埋込み型照明にすれば被害は最小限に収まるのではないかという意見もあります。ですが、私たちの探究ではデザイン性と機能性が優れたものを創るという目標に加え、実際今の日本では昔からの家屋が多く埋込み型照明も普及していません。そのため、需要の高い探究になるのではないかと私たちは考えました。探究の内容は、実験を繰り返しその中で課題発見・解決方法を模索し合計2回の実験を元に考察しました。第1回の実験では家をモデル化し家のモデルの中で簡易的吊り下げ型照明を重りなどの実験用具を用いり揺れを手動で起こして実験をしました。第2回の実験では第1回の実験で生まれた課題を踏まえモデルを改良しました。モデルの下に滑車台を付け自由動を無くし揺れ幅や揺らすリズムを一定に定め手動で揺れを起こしました。第2回の実験の際には吊り下げ型照明の吊り下げる部分をチェーン、バネ、木の棒、導線に代用して対照実験を行いました。その結果伸縮性の強いものは不規則に大きく揺れ、伸縮性の弱いものは均等な揺れを起こしていました。よって伸縮性の弱いものが横揺れの際には最適であると考えました。合計2回の実験から得た課題と解決方法は、横揺れの実験しか行わなかった。そのため縦揺れの実験を行ないたいと考えています。そして揺れを動かすリズムが1通りの方法のみでしかためさなかったので正確な結果かどうか分からなかった。そこから次回の実験ではほかのリズムでも試してみたいと考えてします。さらに実験対象の長さを統一して実験した。そこから様々な長さで実験すると結果が変化するのではないかと考えています。このような探究で少しでも日本のまた世界の役に立てれる嬉しいと考えています。