17:15 〜 18:45
[U15-P84] 能登半島周辺の海底堆積物に残された地震・津波の痕跡
キーワード:能登半島地震、海底堆積物、津波、海底地すべり
令和6年1月1日に起こった令和6年能登半島地震(M7.6)とそれに伴う津波は能登半島と周辺地域に甚大な被害を及ぼした。この地震動と津波によって能登半島周辺海域、特に、津波被害の大きかった珠洲市沿岸域の海底にも影響があったと予想される。また、沿岸域の海底斜面崩壊によって地震発生から非常に早い段階で津波が発生したと考えられている。詳細な地形調査にもとづいた斜面崩壊域の特定が進められているが、崩壊に伴う堆積物の撹乱や底生生物への影響についてはあまり理解されていない。
我々の研究グループでは地震発生から3週間後、7週間後に珠洲市沿岸域の海底調査を行い表層堆積物コアの採取を行った。さらに3月には白鳳丸緊急航海にて珠洲岬沖・飯田湾において深度トランセクトに沿った柱状堆積物コアの採取を行った。これらの堆積物コアについて肉眼観察とX線CT撮影による堆積構造解析を行うとともに、粒度分析、元素分析、底生生物解析などから地震による海底への影響評価を行う予定である。本講演では、表層堆積物の堆積学的特徴について速報を行う。
我々の研究グループでは地震発生から3週間後、7週間後に珠洲市沿岸域の海底調査を行い表層堆積物コアの採取を行った。さらに3月には白鳳丸緊急航海にて珠洲岬沖・飯田湾において深度トランセクトに沿った柱状堆積物コアの採取を行った。これらの堆積物コアについて肉眼観察とX線CT撮影による堆積構造解析を行うとともに、粒度分析、元素分析、底生生物解析などから地震による海底への影響評価を行う予定である。本講演では、表層堆積物の堆積学的特徴について速報を行う。