日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW31] 都市域の水環境と地質

2025年5月27日(火) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:林 武司(秋田大学教育文化学部)、宮越 昭暢(国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター 活断層・火山研究部門)

17:15 〜 19:15

[AHW31-P06] 人口減少地域における自然地形の緩衝効果を活用した流域治水の模索

*宇賀神 瑠杜1横尾 善之1 (1.国立大学法人 福島大学)


キーワード:治水、適応策、氾濫原

本研究は,人口減少地域で治水投資額が不足していく中で,流域内の資産を守り抜いていくことを目的とした流域治水の在り方を模索した研究である.治水投資額の不足により河川整備が滞って極端な流出を安全に流下させることが難しくなり,さらに,地球温暖化による流出の極端化も重なり,無秩序な水災害のリスクが高まることが懸念される.そこで,適応策の一つである「移転策」と,河川堤防の規模を小さくすることによる「自然地形由来の流出の緩衝効果」の組み合わせによって得られる流域全体の治水効果を解析した.その結果,現況の河川整備が維持できるならば,現況条件下で浸水する場所を移転すべきであるが,河川堤防を小規模化によって「自然地形由来の流出の緩衝効果」が発揮するならば,小規模条件下で浸水する場所を移転すべきであることが分かった.さらに,ピーク河川流量が軽減・遅延され,無秩序な破堤のリスクも軽減された.したがって,現況の河川整備を維持できないならば,「移転策」と「自然地形由来の流出の緩衝効果」を組み合わせた流域治水を考慮すべきである.