日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-03] 総合的防災教育

2025年5月25日(日) 09:00 〜 10:30 201A (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:林 信太郎(でこぼこな地球のうえをあるくみるかんがえる研究所)、小森 次郎(帝京平成大学)、中井 仁(小淵沢総合研究施設)、岩田 修(一般社団法人日本気象予報士会)、座長:林 信太郎中井 仁(小淵沢総合研究施設)、小森 次郎(帝京平成大学)、岩田 修(一般社団法人日本気象予報士会)

09:30 〜 09:45

[G03-03] 高等学校地学基礎教科書における土砂災害の掲載状況

*川村 教一1有道 俊雄2 (1.兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科、2.神戸市立須磨翔風高等学校)

キーワード:土砂災害、高等学校、地学基礎、教科書分析

演者らの所属機関のある兵庫県北部の但馬地方,特に美方郡には地すべり地形が多い.藤田ほか(1996)から概要を引用すると,美方地方は日本有数の地すべり地で,例えば新温泉町の丹土地すべりは古くから活動の記録があり,60~100年程度の周期で活動してきた.なお,昭和34(1959)年以降に対策工が行われており顕著な変動は見られない.このように現在は災害発生が抑えられているとはいえ,但馬地方において地すべりは身近な自然災害現象である.防災工事は兵庫県が担当しているが,災害とその防災について地域住民は理解しておくことが必要だと演者らは考える.なぜならば,減災・防災教育を適切に展開するためには理科の基礎的知識が必要(村越,2017)だからである.
 災害に強い市民育成のために,自然災害現象の知識は理科教育で獲得させることが必要である.それでは地すべりの知識は初等・中等教育で獲得できるのであろうか.川村ほか(2023)では,小学校・中学校理科教科書における水害の取り扱い状況を分析した.その中で土石流などの土砂災害が掲載されている例を示した.しかし,高等学校における教科書の分析は行っていなかった.そこで地学基礎を例として教科書における土砂災害の掲載状況を分析した.その結果,教科書によって差異が見られたので本発表で紹介する.

文献
藤田 崇・佐野正人・西村 洋(1996)第3章 斜面災害.兵庫の地質―兵庫県地質図解説書・土木地質編―,兵庫県土木地質図編纂委員会(編),兵庫県まちづくり技術センター,85-145.
川村教一・吉本直弘・岡田大爾(2023)小・中学校理科における洪水氾濫に関する学習の課題.地域資源マネジメント研究,6,1-14.
村越 真(2017)安全教育の課題と21世紀型能力.教科開発学論集,No. 5,123-133.