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[G04-08] 視覚障害者にも放射線観測を楽しめる小型検出器の開発
キーワード:インクルーシブ教育、放射線、宇宙、素粒子
加速キッチンではシンチレーターとシリコン光電子増倍管(SiPM)を組み合わせた簡易で安価な検出器を製作し、これを用いて中高生の放射線探究活動をサポートしている。得られた信号の大きさ(放射線がシンチレータで落としたエネルギー)からおおまかに宇宙線ミュオンやガンマ線、ベータ線といった放射線の種類を判別することができるが、グラフなどの視覚情報で分析するため視覚障害者にはこのような分析が難しかった。そこで信号の大きさを音の高さで表現する視覚障害者用検出器を開発した。さらに、照度ゼロの暗闇空間を視覚障害者スタッフと体験するダイアログ・イン・ザ・ダークの協力の元、視覚障害者からのフィードバックをもとに音の最適化をおこなった。これらの成果を元に、筑波大学附属視覚特別支援学校の物理の授業で高校生にその検出器を用いて放射線観測を行う実証授業を行った。本講演ではこの検出器の詳細および、実証授業の様子や今後の展望について紹介する。
