日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-04] 小・中・高等学校,大学の地球惑星科学教育

2025年5月25日(日) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、丹羽 淑博(国立極地研究所)


17:15 〜 19:15

[G04-P04] 学生によるアウトリーチイベントのモデル提唱
〜山口県内で開催した小・中・高等学生向けのフィールドワーク型イベントの実施例より〜

*土田 和輝1内山 賢太1一井 新1福田 昴生1 (1.国立大学法人 山口大学)

キーワード:アウトリーチ、地球科学教育、学生主体、山口

本稿では、2024年8月に開催した中・高校生向けフィールドワーク型教育イベント「山大生の地学探検教室」について、その企画・運営プロセス、実施内容、および成果を報告する。

本イベントは、山口大学地球圏システム科学科の学部3年生(当時、現4年生)4名が主体となり、企画から運営までを担当した。近年、高等教育以前の段階で地球科学に触れる機会が減少している現状を踏まえ、夏休み期間を利用して山口県内の著名なジオスポットを訪れ、フィールドワークを体験することを目的とした。

具体的には、山口県萩市の景勝地「畳ヶ淵」と「須佐ホルンフェルス」を訪れ、それぞれの地でフィールドワークを実施した。畳ヶ淵では、阿武火山群の一つである伊良尾山の活動によって形成された柱状節理を観察し、スケッチや露頭記載など地球科学の基礎的なフィールドワークを体験した。須佐ホルンフェルスでは、特徴的な砂岩泥岩互層を用いた柱状図の作成を行った。

本稿では、学生主体でのイベント運営についても詳述する。本イベントでは、チラシ制作費、資料印刷費、移動用バスのレンタル費などを学生自身で調達する必要があった。そのため、山口県内の地質コンサルタント企業4社から協賛金を募り、資金を確保した。また、山口市教育委員会の後援を受け、公立中・高等学校にチラシを配布し参加者を募集した。その結果、定員20名に対し16名が参加した。

本稿は、単なるアウトリーチ活動の報告にとどまらず、地球科学を学ぶ大学生が教育イベントを自主的に企画・運営するモデルを提示することを目的とする。