日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI31] 情報地球惑星科学とデータ利活用

2025年5月27日(火) 10:45 〜 12:15 コンベンションホール (CH-A) (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:野々垣 進(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター)、村田 健史(情報通信研究機構)、深沢 圭一郎(総合地球環境学研究所)、木戸 ゆかり(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、座長:野々垣 進(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター)、村田 健史(情報通信研究機構)

11:15 〜 11:30

[MGI31-08] 点群データを用いた高精度地形モデルによる斜面崩壊危険度予測システムの開発

*久保 大樹1、鏡原 聖史2、立川 浩祥2、塩谷 智基3、麻植 久史3、福地 良彦4 (1.京都大学大学院工学研究科、2.大日本ダイヤコンサルタント株式会社、3.京都大学成長戦略本部インフラ先端技術産学共同研究部門、4.オートデスク株式会社)

キーワード:デジタルトランスフォーメーション、防災、施設管理、リアリティキャプチャ

迅速かつ簡便な手法によって斜面崩壊の危険性評価と継続的なモニタリングを実現するために,点群データに基づいた高解像度標高モデルの解析を行った。地すべりの発生している兵庫県の砂防ダム周辺を対象地域としてケーススタディを実施した。点群データはカメラを備えた撮影者がモニタリング地域を踏査することで撮影した360度動画からリアリティキャプチャ技術(Lin et al., 2020)によって生成される。時系列的な変化をモニタリングするためには,ランダムな点群分布をグリッド状に再計算しなければならない。また,取得された点群データには,欠損領域や植生・建築物などが含まれているため,地表面の情報を解析するためには補間や補正が必要となる。こうした点群データの処理手法について検討を行ったところ,単位グリッド内の最小値の抽出やRGB値に基づくフィルタリング処理が効果的であることがわかった。点群データから得られたグリッド状の標高データに基づき地形解析を実施し,時間経過に伴う地形や傾斜量の変化などを求めた。これらと点群データの統計分析結果との比較からその正確さについて議論を行い,最終的に危険度評価を行った。このような非破壊非接触でのモニタリング技術の開発は,地域防災や施設維持管理におけるデジタルトランスフォーメーションに貢献し,省人化や保守点検費用の削減に貢献することができる。