日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ43] 宇宙地球環境科学と歴史学・考古学を結ぶ超学際ネットワーク形成

2025年5月25日(日) 13:45 〜 15:15 コンベンションホール (CH-A) (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:南 雅代(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、坂本 稔(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館)、門倉 昭(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設)、大野 正夫(九州大学)、座長:南 雅代(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、門倉 昭(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設)、坂本 稔(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館)、大野 正夫(九州大学)

14:45 〜 15:00

[MZZ43-04] 考古地磁気学・考古岩石磁気学の発展

*畠山 唯達1山本 裕二2加藤 千恵3北原 優3大野 正夫3 (1.岡山理科大学フロンティア理工学研究所、2.高知大学海洋コア国際研究所、3.九州大学比較社会文化研究院)

キーワード:考古地磁気学、考古岩石磁気学

古地磁気学は岩石中に残る過去の地球磁場の情報を取り出す学問であり、そこからコアダイナミクス、年代学、テクトニクスなど多く地球科学分野への寄与がなされてきた。一方、岩石磁気学では岩石中に残る磁石の種類などを調べることで、古地磁気データの裏付けとなるだけでなく、環境科学、堆積学、物性物理学などの分野の発展に寄与してきた。
これらの手法を考古遺物・考古遺構に適用したものが考古地磁気学である。前者については1950年代から多くの研究が行われ、1970年代には日本における過去2000年間分の地磁気変動の様子が明らかになった。それ以降は細密な地磁気変動と精度の高い残留磁化方位を比較した年代測定法の一つとして考古学や文化財科学の中で活用されてきた。また最近では、岩石磁気学も考古遺物・遺構に対する適用がなされるようになり、土器焼成環境の復元や温度推定などの手法として利用されるようになっている(考古岩石磁気学)。
本講演では考古地磁気学・考古岩石磁気学の手法と貢献についてレビューし、今後の地球科学と考古学の発展にどのように寄与するかについて議論する。