17:15 〜 19:15
[MZZ45-P05] 気象・気候の特徴や災害に関する伝承・言い伝えをマップ化する〜日本ジオパークネットワーク中四国近畿ブロック研修会での取り組み〜
キーワード:気象災害、災害伝承、日本ジオパークネットワーク中四国近畿ブロック、ジオパーク
1. はじめに
日本列島の各地域の特徴的な景観を生み出し,魅力ある文化を育んできたその背景には,火山噴火や地震,土砂災害などの過去の大地の変動が大きく関係している.また日本列島は,多様な海洋に囲まれ,起伏ある地形を有している.そのため,各々の地理的な特徴や気候の影響を受け,各地域で四季折々異なる気候がみられる。そして,しばしば災害となるような豪雨や豪雪,台風などに見舞われてきた.
各地域の気象災害の出来事や伝承などは,さまざまな形で記録されている.例えば,自然災害伝承碑は石碑やモニュメントとして過去に発生した自然災害の様相や被害状況等を記載したものであり,国土地理院地図上にその位置や内容がプロットされ公開されている.石碑やモニュメントとして残されていない気象災害の話などは、まとめられているものは少ないものの、気象や気候の特徴を反映したものが各地で語り継がれている。
国内のジオパーク地域は48箇所(2025年2月時点)あり,各地域では,特徴的な地質・地形,さらにはそれらが関係する気象や気候などを結びつけた出来事や伝承が,石碑やモニュメント,書物だけではなく無形文化の形態を含め数多く残されている.
2. 中四国近畿ブロック研修会での取り組み
中四国近畿ブロック研修会での取り組み今回,中四国近畿ブロック10地域で「各地域の気象・気候の特徴や、気象災害の伝承をまとめマップ化する」という試みを,2024年2月に開催した日本ジオパークネットワーク中四国近畿ブロック研修会(三好ジオパーク主催)内で行った.マップ化(可視化)という手法を用いた理由は,1)webや紙媒体などさまざまな場所に掲示でき多くの人に見てもらえるツールとなり得る点,2)互いの地域の共通点や相違点を見比べられる点,などのメリットが見込めたためである.
作成前にまず,①気象や気候の特徴,②過去の代表的な気象災害(出来事)、③気候や気象に関する伝承,について各地域が発表し,互いの地域の気象や気候に関する共通点や相違点を見出した.その後,グループワークを実施し,上記①〜③の内容を簡潔に示したシートを作成した.そして②と③の場所については,中四国近畿地区のマップにプロットした.
3. マップのデジタル化とその後
研修会後は研修会時にまとめたシートやマップをデジタル化した。デジタル化する際の課題として,(研修会時間が短時間であったため)研修会に参加した各ジオパーク地域と再度内容の整理をするための時間を多く要した,という点があった.各地域の気象・気候の特徴や気象災害の伝承をまとめたマップは「中四国近畿のジオパークから見る気象災害Oh!話MAP」として,デジタルデータとポスターで中四国近畿の各ジオパークに配布する.本事業で作成したマップを,各々の地域で自然災害や防災活動への関心向上のためツールとして,さらに中四国近畿ブロック地域同士の共通点や相違点を見出すツールとして活用していきたい.
日本列島の各地域の特徴的な景観を生み出し,魅力ある文化を育んできたその背景には,火山噴火や地震,土砂災害などの過去の大地の変動が大きく関係している.また日本列島は,多様な海洋に囲まれ,起伏ある地形を有している.そのため,各々の地理的な特徴や気候の影響を受け,各地域で四季折々異なる気候がみられる。そして,しばしば災害となるような豪雨や豪雪,台風などに見舞われてきた.
各地域の気象災害の出来事や伝承などは,さまざまな形で記録されている.例えば,自然災害伝承碑は石碑やモニュメントとして過去に発生した自然災害の様相や被害状況等を記載したものであり,国土地理院地図上にその位置や内容がプロットされ公開されている.石碑やモニュメントとして残されていない気象災害の話などは、まとめられているものは少ないものの、気象や気候の特徴を反映したものが各地で語り継がれている。
国内のジオパーク地域は48箇所(2025年2月時点)あり,各地域では,特徴的な地質・地形,さらにはそれらが関係する気象や気候などを結びつけた出来事や伝承が,石碑やモニュメント,書物だけではなく無形文化の形態を含め数多く残されている.
2. 中四国近畿ブロック研修会での取り組み
中四国近畿ブロック研修会での取り組み今回,中四国近畿ブロック10地域で「各地域の気象・気候の特徴や、気象災害の伝承をまとめマップ化する」という試みを,2024年2月に開催した日本ジオパークネットワーク中四国近畿ブロック研修会(三好ジオパーク主催)内で行った.マップ化(可視化)という手法を用いた理由は,1)webや紙媒体などさまざまな場所に掲示でき多くの人に見てもらえるツールとなり得る点,2)互いの地域の共通点や相違点を見比べられる点,などのメリットが見込めたためである.
作成前にまず,①気象や気候の特徴,②過去の代表的な気象災害(出来事)、③気候や気象に関する伝承,について各地域が発表し,互いの地域の気象や気候に関する共通点や相違点を見出した.その後,グループワークを実施し,上記①〜③の内容を簡潔に示したシートを作成した.そして②と③の場所については,中四国近畿地区のマップにプロットした.
3. マップのデジタル化とその後
研修会後は研修会時にまとめたシートやマップをデジタル化した。デジタル化する際の課題として,(研修会時間が短時間であったため)研修会に参加した各ジオパーク地域と再度内容の整理をするための時間を多く要した,という点があった.各地域の気象・気候の特徴や気象災害の伝承をまとめたマップは「中四国近畿のジオパークから見る気象災害Oh!話MAP」として,デジタルデータとポスターで中四国近畿の各ジオパークに配布する.本事業で作成したマップを,各々の地域で自然災害や防災活動への関心向上のためツールとして,さらに中四国近畿ブロック地域同士の共通点や相違点を見出すツールとして活用していきたい.