日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

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[O-01] 地球・惑星科学トップセミナー

2025年5月25日(日) 15:30 〜 17:00 展示場特設会場 (3) (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:関根 康人(東京工業大学地球生命研究所)、岡本 敦(東北大学大学院環境科学研究科)、後藤 和久(東京大学大学院理学系研究科)、原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、座長:関根 康人(東京工業大学地球生命研究所)、後藤 和久(東京大学大学院理学系研究科)、原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、岡本 敦(東北大学大学院環境科学研究科)

15:30 〜 16:15

[O01-01] 揺れない地震の話

★招待講演

*井出 哲1 (1.東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)

キーワード:地震、スロー地震

地震の揺れは地下で岩盤が破壊しながら急激にすべることで引き起こされます。しかし、岩盤のすべりはゆっくり起きることもあります。そのようなすべり現象はスロースリップとか、または微小な揺れを引き起こすので微動などと呼ばれます。スロースリップや微動などをひとまとめにして「スロー地震」と呼ぶことがあります。スロー地震のシグナルはとても小さいので、それを検出して分析できるようになった今世紀になってからです。最初は奇妙な現象として発見されたスロー地震ですが、研究が進むにつれ、実は地球の変形現象としては普通の地震(あえてファスト地震と言いましょう)より普遍的な現象であることがわかってきました。そしてスロー地震とファスト地震が発生するところは、それぞれ決まっており、巨大地震の発生地域を取り囲むようにスロー地震が発生していることもわかってきました。つまり、巨大地震を理解し、その発生予測をするためにはスロー地震についての理解が欠かせません。本講演ではスロー地震の発見から現在の理解、巨大地震との関係などについて紹介します。