16:00 〜 16:30
[O09-05] 栗駒山麓ジオパーク学習における科学的伴走支援
★招待講演
キーワード:尺度開発、防災教育、災害との共生、学術的アプローチ
栗駒山麓ジオパークでは,市内外の小・中・高校生を対象に,総合的な学習の時間や防災学習などで,栗駒山麓ジオパーク学習活動を実施している.このジオパーク学習には,開始年の2013年に30名,その翌年の2014年695名,その後は毎年1,000~3.000名程度の参加がある.盛んに行われている学習の一方で,栗駒山麓ジオパークが掲げている,「自然災害との共生と豊穣の大地の物語」という自然がもつ2つの側面と2008年岩手・宮城内陸地震に対する知識理解は,ジオパークの学習体験者にどれだけ伝わっているのかは,ジオパーク学習の活動を開始して以降,その実態は明らかいなっていなかった.そこで報告者は,同ジオパーク推進協議会における防災・教育部会のアドバイザーとしてジオパーク活動に参画しながら,協議会とともにジオパーク学習の効果検証を実施した.
ジオパーク学習の効果を検証するにさきだち,そのものさしになる尺度の設計・開発を行った.その尺度設計のために,ワークショップ形式でアイディア生成を栗駒山麓ジオパーク推進協議会の関係者と報告者で行った.これをもとに,構造化(整理)を行い,具体的な尺度化(設問化)を行い,ワークショップ参加者間で合意形成した.栗駒山麓ジオパーク学習の参加小学生を実験群とし,A中学校における防災学習の参加生徒を対照群として,質問紙調査を実施した.回答の分析の結果,1)栗駒山麓ジオパークでの学習は,同ジオパークのテーマである「自然災害との共生」「豊穣の大地の物語.」を適切に教育することができていることは定量的に確認できた.一方で,同時に地域愛,生活文化とのつながり,学習態度の向上にまでは強い影響が及んでいないことが明らかになった.以上の比較分析と,その後に継続的に実施した評価調査を踏まえて,栗駒山麓ジオパーク推進協議会の専門員らと共同で新学習プログラムの体系を整理した.
佐藤翔輔:災害とともに生きる文化に関する態度尺度の初期検討:「災害共生文化態度尺度」の開発に向けた適用分析と検証,地域安全学会論文集,No. 39,pp. 195-202,2021.
ジオパーク学習の効果を検証するにさきだち,そのものさしになる尺度の設計・開発を行った.その尺度設計のために,ワークショップ形式でアイディア生成を栗駒山麓ジオパーク推進協議会の関係者と報告者で行った.これをもとに,構造化(整理)を行い,具体的な尺度化(設問化)を行い,ワークショップ参加者間で合意形成した.栗駒山麓ジオパーク学習の参加小学生を実験群とし,A中学校における防災学習の参加生徒を対照群として,質問紙調査を実施した.回答の分析の結果,1)栗駒山麓ジオパークでの学習は,同ジオパークのテーマである「自然災害との共生」「豊穣の大地の物語.」を適切に教育することができていることは定量的に確認できた.一方で,同時に地域愛,生活文化とのつながり,学習態度の向上にまでは強い影響が及んでいないことが明らかになった.以上の比較分析と,その後に継続的に実施した評価調査を踏まえて,栗駒山麓ジオパーク推進協議会の専門員らと共同で新学習プログラムの体系を整理した.
佐藤翔輔:災害とともに生きる文化に関する態度尺度の初期検討:「災害共生文化態度尺度」の開発に向けた適用分析と検証,地域安全学会論文集,No. 39,pp. 195-202,2021.