日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG55] 海洋底地球科学

2025年5月28日(水) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:飯沼 卓史(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)、藤井 昌和(国立極地研究所 / 総合研究大学院大学)、尾張 聡子(東京海洋大学)、山本 揚二朗(海洋研究開発機構)


17:15 〜 19:15

[SCG55-P02] LA-ICP-MS分析に基づく南鳥島レアアース泥中の生物源アパタイトの化学的特徴

*吉田 瑛亮1寺内 大貴1安川 和孝1見邨 和英2中村 謙太郎1,3加藤 泰浩1,3 (1.東京大学大学院工学系研究科、2.産業技術総合研究所、3.千葉工業大学次世代海洋資源研究センター)


キーワード:南鳥島、LA-ICP-MS分析、生物源アパタイト、レアアース泥

レアアースは,最先端の電子機器や低環境負荷技術に必要不可欠であり,その世界需要は今後さらに増大すると見込まれている.そのため,レアアースに富む深海堆積物の一種であるレアアース泥 [1] は,有望な新規レアアース資源として注目されている.特に,日本最東端の南鳥島周辺において非常に高品位なレアアース泥が発見され [2],その分布や起源について多くの研究がなされてきた [2,3].例えば,南鳥島周辺のレアアース泥は,全岩化学組成が持つ多元素の特徴に基づいて,大きく5つの化学層序ユニット (Unit I~V) および3つのレアアース濃度ピーク層に分類できることが判明している [3].
レアアース泥中に含まれるレアアースの最も主要なホスト鉱物相は,魚の歯や骨片を構成する生物源アパタイトであることが知られている.先行研究では,レアアース濃度ピーク層を含む幾つかの化学層序ユニットから取り出された生物源アパタイトに対してレーザーアブレーション (LA-) ICP-MS分析を適用し,その局所化学組成の統計解析を実施した [4].その結果,南鳥島レアアース泥に含まれる生物源アパタイトの化学組成は,4つの独立成分によって特徴づけられることが明らかになった.しかしながら,その層位や粒径ごとの化学的特徴については充分な検討がなされていない.
そこで本研究では,南鳥島レアアース泥に含まれる生物源アパタイトの化学的特徴をさらに詳細に把握することを目的とした.同海域で採取されたピストンコアから,複数の層準で多数の生物源アパタイト粒子を抽出し,LA-ICP-MSを用いて局所化学組成分析を行った.本発表ではその結果について報告する.