[AOS13-P04] 古火星渓谷における水文シミュレーション
キーワード:火星、ヘスペリア代、水文土石流モデル
火星の、古代ノキアス代[Noachian epoch]においては、大気が存在し、今より温暖な気候が維持されたという説がある。火星で見つかったいくつかの渓谷には、太古の昔、水文プロセスにより形成されたであろう地形が見つかっているが、最近形成されたものではないとの説が有力である。続くヘスペリア代[Hesperian epoch]は寒く乾燥していたという説があるが、いくつかの渓谷はこの時期に形成されている。本発表においては、火星表面に水文土石流モデル(Hydro-debris2D)を用いた数値計算を行い、古代の火星に雨が降ったならどのような河川地形が形成されるかを数値実験したものである。