[SIT24-P02] Combined stress and strain analyses of calcite twins: Application to a natural data set and comparison with fault-slip analysis
キーワード:Calcite twin, Stress inversion, Strain analyses
方解石双晶の応力歪み統合解析を天然サンプルに適用し,サンプリング地点周辺の小断層から検出された応力と比較した.サンプルは外房松ヶ鼻付近の天津層の約11Maの層準(亀尾ほか, 2002)で採取した方解石脈である.
応力解析の結果,正断層型に近い応力と正断層型と横ずれ型の中間的な応力が検出された.応力比はそれぞれ0.55と0.82.臨界分解剪断応力で規格化した無次元差応力はそれぞれ5.3と3.7であった.どちらの応力もσ3軸はWNE-ESEであった.2つの応力それぞれで,対応する双晶から算出された歪みの主軸は応力主軸に近かった.相当歪みはそれぞれ4.4%と3.6%であった.双晶から検出された2つの応力に近い解が,小断層群からも得られた.すなわち,双晶による応力歪み解析と小断層解析のいずれからも,調和的な解が得られた.
応力解析の結果,正断層型に近い応力と正断層型と横ずれ型の中間的な応力が検出された.応力比はそれぞれ0.55と0.82.臨界分解剪断応力で規格化した無次元差応力はそれぞれ5.3と3.7であった.どちらの応力もσ3軸はWNE-ESEであった.2つの応力それぞれで,対応する双晶から算出された歪みの主軸は応力主軸に近かった.相当歪みはそれぞれ4.4%と3.6%であった.双晶から検出された2つの応力に近い解が,小断層群からも得られた.すなわち,双晶による応力歪み解析と小断層解析のいずれからも,調和的な解が得られた.