[S-SS15] [JJ] 強震動・地震災害

[SSS15-14] 別府－万年山断層帯での動的破壊過程シミュレーションに基づく断層パラメータを考慮した強震動シミュレーション

*松島 信一¹、吉見 雅行²、安藤 亮輔³、三宅 弘恵⁴、鈴木 晴彦⁵ (1.京都大学防災研究所、2.産業技術総合研究所活断層・火山研究部門、3.東京大学大学院理学系研究科、4.東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター／地震研究所、5.応用地質株式会社東京支社技術センター地震防災部)

キーワード：別府－万年山断層帯、動的破壊過程、強震動シミュレーション

別府―万年山断層帯のうち、府内－浅見川－堀田セグメント、三佐セグメント、豊予海峡セグメントの3セグメントから構成される震源断層モデルを考慮した強震動予測を行う。震源断層モデルの断層パラメータの一部は、震源断層における動的破壊過程シミュレーション（安藤・他, JpGU-AGU2017）に基づくものを取り入れる。ここでは、傾斜角に応じたすべり角とオーバラップしていない三佐セグメントと豊予海峡セグメント間の伝播時間について、動的破壊過程シミュレーションの結果を参考に決めた。また、地盤構造については、重点的な調査観測の結果得られた新しい知見を元に再構築された三次元速度構造モデル（吉見・他, JpGU-AGU2017）を用いた。強震動計算には有限差分法（GMS, 防災科学技術研究所）を用い、断層パラメータや破壊開始点の違いによる工学的基盤での強震動の違いについて検討を行った。
本研究は，文部科学省委託事業「別府−万年山断層帯（大分平野−由布院断層帯東部）における重点的な調査観測」の一環として実施しました。