熊本大会(第50回石油・石油化学討論会)

講演情報

水素・エネルギーキャリア・CCU

[2A09-12] 水素・エネルギーキャリア・CCU 7

2020年11月13日(金) 13:15 〜 14:30 A会場 (3F・大会議室A4)

司会:菊地 隆司(東京大学)

13:45 〜 14:00

[2A10] MOF修飾PdAg/TiO2触媒によるCO2水素化反応の活性向上

○小西 淳之1、森 浩亮1,2、ルイス キャサリン3、山下 弘巳1,2 (1. 大阪大学大学院 工学研究科 マテリアル生産科学専攻、2. 京大触媒電池、3. ソルボンヌ大学)

我々はこれまでの研究で、PdAg/TiO2触媒がCO2の水素化によるギ酸生成反応において低圧で高活性を示すことを報告している。触媒の耐久性を向上させるため、本研究において、金属有機複合体 (MOF) の一種であるZIF-8をPdAg/TiO2触媒へ修飾し、また修飾時間を変化させZIF-8修飾量が活性および耐久性に与える影響を調べた。その結果、適切な量のZIF-8修飾によって活性が向上することが示され、また耐久性の向上にも一定の効果が見られた。詳細な触媒構造の解析およびDFT計算により、ZIF-8修飾が活性点であるPdや、HCO3-の電子状態に影響を及ぼしていることが判明した。