第50回日本理学療法学術大会

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ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター3

介護予防・その他

Fri. Jun 5, 2015 11:20 AM - 12:20 PM ポスター会場 (展示ホール)

座長:鶯春夫(徳島文理大学 保健福祉学部理学療法学科)

[P1-0018] 宮崎県理学療法士会における介護予防事業への取り組み

迫田勇一郎1, 柚木直也2, 湯地忠彦3, 門川明広4, 中田洋輔5 (1.小牧病院リハビリテーション科, 2.宮永病院リハビリテーション科, 3.藤元中央病院, 4.都農町国民健康保険病院, 5.鶴田病院)

Keywords:宮崎県理学療法士会, 介護予防事業, 評価

【目的】
平成19年度より宮崎県と協働し,気軽に取り組める介護予防プログラム「いきいきはつらつ介護予防マニュアル」を作成し行なっているが,地域自治体独自での介護予防プログラムも認める。今迄の経緯を基に,宮崎県理学療法士会(以下,士会)での介護予防プログラムを再構築する事を目的とした。また,今年度開催された介護予防キャラバンにてのアンケート調査結果も報告する。
【活動報告】
不定期にて各地域で介護予防事業施行。派遣会員は士会でのプログラム説明や評価,運動継続への方策や介護予防推進リーダー,地域介護予防ボランティアの育成を行政と共働し,各地域住民にて自立して行えるように指導している。今後は,士会から派遣という形ではなく,スピーディに対応できる各市郡ブロック長で判断・実行できるアクションプランを提示している。一方,今年度の介護予防キャラバンにての内容は,腰痛に関しての講話や皆で行う介護予防体操,個別介護相談コーナーを設けアンケート調査や握力測定を行った。アンケート結果内容にては,参加者86%の方が「よかった」という意見であったが,スライドが見づらかった。地域住民に対しての周知が十分でなかったという意見も認め今後の課題も明確になった。
【考察】
個別質問ブースには殆どが痛み,運動器に関しての内容であり簡易なロコモティブシンドローム調査(以下,ロコモチェック)にても60歳~70歳の方に多く占め介護予防対象者であると考慮し,介護予防評価も痛みを中心とした内容を示唆された。握力測定にても1名の方で標準の握力値より低く,栄養状態等も把握できる簡易な評価を必要とされる方も認めた。
【結論】
痛みやロコモチェックが反映される評価内容改訂を示唆され,士会理学療法士として介護予防事業にアプローチしていくべきポイントが理解できた。