第50回日本理学療法学術大会

Presentation information

ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター4

多職種連携・その他1

Fri. Jun 5, 2015 1:50 PM - 2:50 PM ポスター会場 (展示ホール)

座長:田中康之(千葉県千葉リハビリテーションセンター 地域連携部 地域支援室)

[P1-0019] 広島県医工連携推進プロジェクトで提案した専門職コメント機能付き介護・福祉用具ポータルサイトが実用化決定に至るまで

多職種,多業種から構成される研究会の取り組みを中心に

甲田宗嗣, 久保高行, 谷口亮治, 平山秀和, 石田芳信, 井川英明, 片山旭, 絹川裕次, 坂口暁洋, 関川清一, 田中亮, 廣澤隆行, 三上亮 (公益社団法人広島県理学療法士会)

Keywords:福祉用具, 介護用品, 公民連携

【目的】広島県理学療法士会では,平成25年度より,広島県内の理学療法士が保有する福祉用具にまつわるニーズや課題に関する情報を把握し,県内企業とマッチングを行い,製品化につなげることを目的に,広島県からの委託業務として,広島県医工連携推進プロジェクトを実施している。今回,当会から提案されたニーズのひとつが,多職種,多業種との研究会を経て実用化が決定したので,その経緯を報告する。
【活動報告】平成26年3月に行われたニーズ発表会で,専門職コメント機能付き介護・福祉用具ポータルサイトについてのニーズを発表した。このポータルサイトは,介護・福祉用具の各製品に対し,医療介護福祉関係の専門職が使用実績や用具の特徴などのコメントを記載するものであり,専門職や一般ユーザーが氾濫する介護・福祉用具を選定する際に役立てることを意図したサービスである。この提案に対し,2企業が興味を示し,うち1企業と具体的な交渉を行った。その際,実現に向け,個人と企業の関係でなく,多職種,多業種から構成される研究会を設置し,議論を深めた。団体は,職能団体2団体,行政機関4団体,一般企業3団体(介護事業所運営会社,福祉関連コンサルタント,システム会社)であった。平成26年5月から9月の間,計8回の会議を開催し,8回目にポータルサイトの運営主体となる企業が決定し,実用化に至った。
【考察】今回の提案が実現化に至った要因は,多職種,多業種から構成される研究会で,多角的な視座から意見交換を行えたことにあると思われる。また,その中で介護・福祉用具を取り巻く課題を多職種,多業種の情報共有で解決していきたい旨を真摯に伝えることができたことも成功につながったものと推察された。
【結論】多職種,多業種より構成される研究会の取り組みにより,広島県医工連携推進プロジェクトで提案した専門職コメント機能付き介護・福祉用具ポータルサイトの実用化が決定した。