第50回日本理学療法学術大会

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ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター4

多職種連携・その他1

Fri. Jun 5, 2015 1:50 PM - 2:50 PM ポスター会場 (展示ホール)

座長:田中康之(千葉県千葉リハビリテーションセンター 地域連携部 地域支援室)

[P1-0020] 神奈川県における,医療専門職団体の連合組織

神奈川県医療専門職連合会の組織と活動

秋田裕, 隆島研吾, 炭孝昭, 林克郎, 惣田洋, 久保雅昭, 大槻かおる, 久保木あずみ, 露木昭彰, 小山理恵子, 内山賢一, 岡本賢太郎, 佐藤史子, 坪内敬典, 相川浩一 (公益社団法人神奈川県理学療法士会)

Keywords:チーム医療, 多職種連携, 地域医療

【目的】医療専門職が組織している職能団体は,全国あるいは各都道府県に数多く存在している。「神奈川県医療専門職連合会(以下,連合会)」は,神奈川県内にある国家資格を持った6つのコ・メディカルの職能団体が集結した連合体組織である。この連合会は,全国的にもあまり例を見ない組織であり,その組織と活動を報告するとともに,「組織力」の視点から考察する。
【活動報告】連合会は,1995年(平成7年)11月に発足し,20年目を迎える。連合会を構成しているのは,神奈川県内に事務所を置く医療専門職の職能団体で,栄養士会,作業療法士会,放射線技師会,理学療法士会,臨床工学技士会,臨床検査技師会の6団体である。会員数は12,162名。定例の事業としては,学術公開講演会・公開セミナーの開催,県内イベントでのブース出展,会報の発行等を行っている。神奈川県理学療法士会の会員数は,連合会会員の33%を占めており,役員を務めるとともに会員数に応じた代議員を選出して発言力を強めている。
【考察】県看護協会の会員数は34,436名,また県薬剤師会の会員数は11,621名(薬業関係者も含む)。「数は力」と言われるように,どちらの団体も県庁や政令市の行政職にも人員が配置され,行政・議会に対して強い影響力を持っているが,連合会は,これに伍する会員数の組織となった。また連合会の諸事業を通じて,県民,行政,関係諸団体の認知度も増した。
【結論】コ・メディカルの職能団体は,医療専門職従事者が自己の専門性の維持・向上に加えて,専門職としての待遇や利益を保持・改善するための組織でもある。6つのコ・メディカル職能団体が連合体を組織することによって,それぞれの職種の相互理解が深まり,チーム医療の基盤作りに貢献するとともに,地域医療向上にも資することができた。