[P1-0027] 第14回全国障害者スポーツ大会「長崎がんばらんば大会」における愛媛県選手団への帯同活動と今後の課題
キーワード:障がい者スポーツ, 理学療法士, 心身機能
【目的】
平成29年,第17回全国障害者スポーツ大会「愛顔(えがお)つなぐえひめ大会」(以下,愛媛大会)が開催される。愛媛県理学療法士会では県の要請を受け,平成24年から理学療法士(以下,PT)が愛媛県選手団へ帯同している。今年も「長崎がんばらんば大会」へ帯同したので,その活動と今後の課題について報告する。
【活動報告】
帯同は平成26年10月30日~11月4日。選手団は計87名(PT2名,看護師2名を含む)で,平均年齢36.8±16.7歳であった。選手の障害区分は身体17名(肢体11名,視覚4名,聴覚2名)知的15名,精神10名であった。移動は,バスとフェリーでの長時間移動であったため,予め車中でできる体操の冊子を作成配布し,PTが積極的に呼びかけて実施してもらうことで,循環障害等の予防を心がけた。競技会場や宿舎では選手と積極的にコミュニケーションを図ることや,毎朝の健康チェック表への記入で体調把握を実施した。主な訴えとしては競技に由来する疼痛や疲労感で,これらの訴えがあった25名(37部位)中15名(27部位)にテーピングやアイシング,ストレッチ等の処置を実施した。上記以外では睡眠不足や便秘などの症状を17名の選手が訴えた。このような中でも全選手が棄権することなく競技へ参加することができた。
【考察】
今回,愛媛県選手団に帯同した。選手の健康状態を把握する中で競技特性に即した訴えも多くあったが,その一方で生活環境の変化や緊張が原因と思われる睡眠不足や便秘などの訴えも多く見られた。選手が万全の状態で競技に臨むために,PTとして傷害や競技特性に関する知識のみならず,障害者の心身機能についての理解も重要であると思われた。
【結論】
平成29年の愛媛大会に向けて障害者スポーツの普及はもとより,障がい者スポーツ協会や障がい者スポーツ指導者協議会をはじめとした他団体との連携を図り,より高い専門的知識を有したPTの人材育成が必要と考える。
平成29年,第17回全国障害者スポーツ大会「愛顔(えがお)つなぐえひめ大会」(以下,愛媛大会)が開催される。愛媛県理学療法士会では県の要請を受け,平成24年から理学療法士(以下,PT)が愛媛県選手団へ帯同している。今年も「長崎がんばらんば大会」へ帯同したので,その活動と今後の課題について報告する。
【活動報告】
帯同は平成26年10月30日~11月4日。選手団は計87名(PT2名,看護師2名を含む)で,平均年齢36.8±16.7歳であった。選手の障害区分は身体17名(肢体11名,視覚4名,聴覚2名)知的15名,精神10名であった。移動は,バスとフェリーでの長時間移動であったため,予め車中でできる体操の冊子を作成配布し,PTが積極的に呼びかけて実施してもらうことで,循環障害等の予防を心がけた。競技会場や宿舎では選手と積極的にコミュニケーションを図ることや,毎朝の健康チェック表への記入で体調把握を実施した。主な訴えとしては競技に由来する疼痛や疲労感で,これらの訴えがあった25名(37部位)中15名(27部位)にテーピングやアイシング,ストレッチ等の処置を実施した。上記以外では睡眠不足や便秘などの症状を17名の選手が訴えた。このような中でも全選手が棄権することなく競技へ参加することができた。
【考察】
今回,愛媛県選手団に帯同した。選手の健康状態を把握する中で競技特性に即した訴えも多くあったが,その一方で生活環境の変化や緊張が原因と思われる睡眠不足や便秘などの訴えも多く見られた。選手が万全の状態で競技に臨むために,PTとして傷害や競技特性に関する知識のみならず,障害者の心身機能についての理解も重要であると思われた。
【結論】
平成29年の愛媛大会に向けて障害者スポーツの普及はもとより,障がい者スポーツ協会や障がい者スポーツ指導者協議会をはじめとした他団体との連携を図り,より高い専門的知識を有したPTの人材育成が必要と考える。