第50回日本理学療法学術大会

Presentation information

ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター12

子供への対応

Sun. Jun 7, 2015 9:40 AM - 10:40 AM ポスター会場 (展示ホール)

座長:北里堅二(菊南病院 リハビリテーション部)

[P3-0875] アイディアグッズ集の紹介

川島瞳, 安藤右子, 中野弘陽, 黒川洋明, 楠本泰士, 豊田利郎, 加藤真希, 重森健介, 津久井洋平, 石橋哲弥 (東京都理学療法士協会小児福祉部)

Keywords:アイディアグッズ, 障がい児, アンケート

【目的】
東京都理学療法士協会小児福祉部では「小児医療・福祉の充実を図る活動」として東京都小児リハビリテーションマップの作成や各種講習会を開催している。その一環として,日頃家族やセラピストが子ども達に工夫しているグッズやアイディアを共有し,多くの子ども達の快適な生活につなげる目的で「アイディアグッズ集」を作成している。より家族のニーズに応えるために「日常生活の困っていること」についてアンケート調査を実施し,アイディアグッズ集に反映したので報告する。
【活動報告】
2013年より『子どもの福祉用具展~キッズフェスタ~』に出展し,アイディアグッズ集の作成・配布およびグッズの展示を行っている。アイディアグッズ集の作成は部員所属施設及び神奈川県・埼玉県理学療法士会協力のもと作品を募集し,2013年度は36作品を掲載した。2014年度は124名の家族を対象に「日常生活の困っていること」についてアンケート調査を実施した。姿勢,医療的ケア,衣服類,移動,食事,遊び,その他の7項目を質的分析法を用いて分類し,結果を新たな41作品と共に掲載した。2015年度は昨年度のアンケート結果を踏まえ,困っていることの各項目に対しコラムを加えた「アイディアグッズ集保存版」を作成した。
【考察】
特別なニーズのある子ども達にとって便利と思われるものは,相対的な需要の少なさから商品化されている物は少なく,個別に作成し対応していることが多い。アイディアグッズ集の需要は高く,障がい児に携わる家族やセラピスト,教員,施設職員にとって有用であったと考える。家族の「困っていること」に対しては理学療法士だけでは解決困難なものもあり,多職種を交えて検討していくことが今後の課題である。
【結論】
今後もこれらの活動を通し,障がいを持つ子ども達を取り巻く実態やニーズの把握に努め,日常生活や社会参加の一助に繋げていきたい。