第50回日本理学療法学術大会

Presentation information

ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター12

子供への対応

Sun. Jun 7, 2015 9:40 AM - 10:40 AM ポスター会場 (展示ホール)

座長:北里堅二(菊南病院 リハビリテーション部)

[P3-0876] 岐阜こども療育用具・福祉機器展を5年間開催して

広田晋1, 三浦大介1, 岡山好男2 (1.岐阜県立多治見病院リハビリテーション科, 2.市立恵那病院リハビリテーション科)

Keywords:展示会, 療育用具, 福祉機器

【目的】
岐阜県は小児リハビリ施設や療育用具・福祉機器に触れられる環境が少ないという現状がある。療育用具・福祉機器を実際に見て,触れて,試せる機会を提供するために,小児とその家族を対象とした車椅子やバギー,食器,衣服といった療育用具・福祉機器の展示会を企画・開催した。
【活動報告】
2010年度より岐阜県東濃地域の展示施設にて開催,開催時期は6月もしくは7月の土日2日間とした。2011年度からは会場規模を2倍以上に拡大し,福祉車両やリフトといった大型機器の展示も開始した。出展企業も増加し,2014年度には29社の協力をいただいた。
主要スタッフ3名で会場賃借,広報,企業対応,傷害保険契約,ブース設定,各種書類作成,マスコミ対応を行った。運営スタッフは岐阜県東濃地域の理学療法士を中心に毎年10名以上,会場飾り付け,受付準備,受付,片付けを中心に協力をいただいた。
5年間の平均来場者数は983.2名,やや減少傾向にあり,2014年度は883名であった。
【考察】
岐阜県東濃地域の地方都市での開催ではあったが,来場者数が1000名を超える年度もあり,需要は十分であったように思われた。一方で,出展企業を増やしたりはしているが,2011年度以降は目新しさに欠ける面があり,来場者数の減少の一因となったと考えている。
展示会開催の別の効果として,理学療法士の知識向上がある。スタッフとして参加するなかで多くの来場者や企業担当者,展示品に触れた経験を通して,日々のリハビリ業務内で療育用具・福祉機器を含めた相談対応がしやすくなった。
【結論】
小児とその家族に対象を絞った療育用具・福祉機器の展示会は十分な需要がある。一方で,毎年開催していくなかで,理学療法士が主催しているからこその目新しさ,特徴を打ち出していく必要性がある。
療育用具・福祉機器に関する知識を高めることは個々の療法士にとっても有益であった。