第50回日本理学療法学術大会

Presentation information

ヤングインパクトプレゼンテーション

ヤングインパクトプレゼンテーション5

Fri. Jun 5, 2015 6:40 PM - 7:40 PM 第12会場 (ガラス棟 G701)

座長:小林量作(新潟医療福祉大学)

[Y-05-1] 理学療法士によるInterprofessional Work(IPW)・Interprofessional Education(IPE)実践に向けて

木村圭佑 (日本福祉大学/花の丘病院リハビリテーション科・地域連携室)

保健医療福祉領域においてInterprofessional Work(以下,IPW)は必要不可欠な技術となっている。しかし,日本国内においてInterprofessional Education(以下,IPE)のカリキュラムを取り入れている保健医療福祉専門職の養成校は増加傾向にあるものの,IPEカリキュラムを履修していないリハビリテーション専門職は既に臨床場面へ多数輩出されている。そのため大多数のリハビリテーション専門職は,各々が臨床場面において実践的にIPWの技術を学んでいる。しかし,実践的に学ぶためにはそれなりの時間や機会(成功経験だけでなく修羅場経験を含む)を必要とし,さらに必ずしも臨床経験が長いリハビリテーション専門職がIPWの技術を身につけているわけではない。また,日本理学療法士協会としても力を入れている地域包括ケアシステムへの理学療法士の参画を考える上で,行政や他の専門職団体とのIPWにより既存の知識や価値の応用だけでなく新しい価値の創造が求められており,その関わりに頭を悩ませている理学療法士は少なくない。以上の背景より,理学療法士によるIPW・IPE実践に向けて以下4点について報告を行う。
1)保健医療福祉領域においてIPW・IPEが求められている背景
2)英国専門職連携教育推進センター(CAIPE),日本保健医療福祉連携教育学会(JAIPE)をはじめとする国内外の先行研究レヴュー
3)筆者が大学院,地域等で実践している養成校卒業後のIPEについて(日本福祉大学ケースメソッド研究会,首都大学東京大学院等における取り組み)
4)筆者が地域で実践しているIPWについて(松阪市地域包括ケア,松阪・多気地区地域リハビリテーション連絡協議会等における取り組み)