第58回アイソトープ・放射線研究発表会

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人体影響 若手

Thu. Jul 8, 2021 4:15 PM - 5:45 PM 第2会場

座長:平山 亮一(量研・量医研)

5:00 PM - 5:15 PM

[2408-13-04] 重粒子線被ばくによるマウスB細胞リンパ腫の発生リスク

〇天野 健太1,2,4、橘 拓孝1,3、小久保 結未1、森岡 孝満1、臺野 和広1、金 小海1、藤田 美鈴1、小川 真里1、園池 公毅2、松浦 彰3、柿沼 志津子1 (1. 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 放射線影響研究部、2. 早稲田大学 教育学部 理学科、3. 千葉大学 大学院融合理工学府 生物学コース、4. 現在の所属:千葉大学 大学院融合理工学府 生物学コース)


有人宇宙探査では、重粒子線被ばくによる発がん影響が懸念される。本研究では、血液腫瘍の一つであるリンパ腫に着目し、幼若期(1週齢)あるいは若齢成体期(7週齢)に0.2~2グレイのケイ素、アルゴンまたは鉄イオンを照射したB6C3F1マウスに生じたリンパ腫について、免疫組織化学的解析によるT細胞由来かB細胞由来かの分類を行った。その結果、幼若期に高線量の重粒子線を被ばくすると、B細胞リンパ腫の発生リスクが増加することが明らかになった。