実行委員長ご挨拶
日本分析化学会第71年会開催ご挨拶

日本分析化学会第71年会
実行委員長 金田 隆
岡山大学学術研究院
自然科学学域
2022年の分析化学会第71年会は岡山大学において開催することとなりました。過去2年、名古屋工業大学、神戸大学での第69年会、第70年会はCOVID-19の感染拡大によりいずれもオンラインでの開催となりました。オンライン開催にも多くの利点があるものの、私自身を含め多くの会員の方が現地での開催を望んでいることを感じております。
オンラインでは移動時間が不要で参加が容易である一方、ディスカッションが希薄になりがちです。対面での学会では、講演終了後に廊下でディスカッションを続ける姿をよく目にします。そのような深い議論の機会をこの2年間失ってきました。おそらく、対面での学会開催は、単なる顔を合わせる機会ではなく、学会の意義そのものを高める効果があることは疑いありません。
現在、第71年会は、岡山大学を会場として開催するための準備を進めています。しかし、過去の年会とは異なる様々な問題も考えていかなければならないことを感じております。おそらくマスク着用は必須であるとともに、講演会場の人数制限、ポスター発表において密にならない工夫、アルコール消毒の準備、休憩室での飲食の制限など、これらの課題をどうしていくか、まだ、判断しかねる状況であります。開催様式につきましては、いつ変更になるかもわからない状況ですが、変更があり次第、このweb pageにてお知らせいたします。何卒、ご理解の程、お願い申し上げます。
開催が予定されている岡山大学津島キャンパスは、岡山駅からバスで10分程度、徒歩でも30分程度と新幹線が停車する駅からのアクセスが極めて容易なキャンパスです。日本三大名園のひとつである後楽園がある岡山城、歴史あふれる倉敷の街並みなどの観光地に加え、本年会が開催される9月はシャインマスカットの美味しい季節です。
この岡山の地で、皆さまと直接お目にかかり、議論と親交を深めることを心より楽しみにしています。数多くの皆さまにご参加いただければ幸いです。
2022年3月吉日