2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 9.自然言語処理・情報検索

[1J1] 自然言語処理-自然言語処理応用(1)

2018年6月5日(火) 13:20 〜 15:00 J会場 (2F ロイヤルガーデンB)

座長:平岡 拓也(日本電気株式会社)

13:20 〜 13:40

[1J1-01] 語義曖昧性解消のための定義文拡張におけるネットワーク特徴量を利用したWikipediaの記事評価手法の検討

〇村田 亘1、大沢 英一2 (1. 公立はこだて未来大学大学院、2. 公立はこだて未来大学)

キーワード:複雑ネットワーク、語義曖昧性解消、自然言語処理

自然言語処理の基本タスクの1つに語義曖昧性解消がある.これは,文中の多義語の語義を識別するタスクである.我々は,Wikipediaのハイパーリンク構造を利用し,記事をノード,リンクをエッジとする大規模ネットワークと捉えた.さらに,語義と類似性の高い記事を選定することで,語義の定義文の拡張を行った.語義曖昧性解消の実験では,記事の選定に失敗し,正解率が低い語義がみられた.そこで本研究では,定量的に選定された記事の有用性の評価を行うことで,正解率が向上すると考えている.私たちは,ネットワーク特徴量に着目し,ネットワーク構造の解析を行った.検証した結果,特にモジュラリティQの値が正解率に影響していることがわかった.