2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

講演情報

口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 10.画像・音声

[1O1] 画像・音声-画像認識・理解

2018年6月5日(火) 13:20 〜 15:00 O会場 (2F 開聞)

座長:石寺 永記(NECソリューションイノベータ)

14:40 〜 15:00

[1O1-05] 機械学習を用いたATM異常行動検知技術の検討

〇ファン チョンフィ1、岸 礼子1、山本 一真1、増田 誠1 (1. 沖電気工業株式会社 経営基盤本部 研究開発センター)

キーワード:異常検知、機械学習、ATM

近年、海外ではATM(Automatic Teller Machine)に対する犯罪の増加が報告されている。犯罪としてキャッシュカードの磁気記録情報を、スキミング装置を用いて不正に読み取るという行為があるが、装置の小型化が進み従来のセンサーによる検知は難しくなってきている。そこで、我々はATMセキュリティの強化を目的に、ATM操作部の映像からスキミング装置取り付け動作などの異常行動を検知するための技術開発を行っている。機械学習を用いて正常動作を集約するモデルを生成し、そのモデルからの分離度を基に異常検知を行う。本稿では、代表的な正常モデルの生成方法([南里、2004]の部分空間法と[Yu, 2016]の混合正規分布モデル)をATM操作部の映像に適用し、異常行動の検知ができることを検証した。また、実運用を想定した取り組みについても述べる。