2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 4.知識の利用と共有

[2H1] 知識の利用と共有-知識共有とナレッジマネジメント

2018年6月6日(水) 09:00 〜 10:40 H会場 (10F スカイホール)

座長:川村 隆浩(科学技術振興機構)

09:20 〜 09:40

[2H1-02] 拡張型予測市場を用いた組織内における知識共有システム

〇山口 聖優1、水山 元1、野中 朋美1 (1. 青山学院大学)

キーワード:知識共有、予測市場、ゲーミフィケーション

近年,あらゆる組織の中で,知識を共有し,管理,活用することが求められている.そのため,現在,様々な知識共有の研究がなされており,特に,Webを介して知識を共有することは,多くの組織で最も一般的に利用されている技術として注目されている.しかし,これらの知識共有システムには多くの課題が残されており,その一つとして,導入後,システム上で十分な知識共有が行われず,維持できないという問題がある.この知識共有のモチベーションの低下を解決するためには,適切なインセンティブを与えることが重要となる.そこで,本研究では,インセンティブ問題を解決するために,予測市場のメカニズムが導入された知識共有システムをWebアプリケーションとして実装した.ここでは,予測市場のメカニズムにコメント機能を付け,そのコメントを知識として取り扱う.さらに,そのコメントに対してポイントのメカニズムを設定した.これにより,価値の高い知識共有が活発に行われることが期待される.また,研究室内において本学の学生を被験者として実験を行い,本システムの有用性を検証した.