2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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口頭発表

オーガナイズドセッション » [オーガナイズドセッション] OS-24 食とAI

[2O2-OS-24a] 食とAI(1)

2018年6月6日(水) 13:20 〜 15:00 O会場 (2F 開聞)

13:20 〜 13:40

[2O2-OS-24a-01] レストランサービスを模擬した三角錐ゲームを用いた分析

サービスロボットの生産性に関する一考察

〇野中 朋美1、藤井 信忠2、新村 猛1 (1. 立命館大学、2. 神戸大学)

キーワード:レストランサービス、ロボット、生産性、シリアスゲーム

本稿では,レストランサービスを事例に対人サービスにおけるサービスロボットの生産性を考察する.レストランサービスでの作業を模擬した,紙工作で三角錐を作成するゲームを用いて被験者実験を行い,その結果から,自律的に多様な作業を行う被験者の振る舞いや生産性,品質を分析し,サービスロボットの生産性を考察する.三角錐ゲームでは,プレイヤは到着する注文に対して,はさみとセロテープを用いて紙で三角錐を作成し納品する手作業を,高得点獲得を目指すゲーム形式で行う.三角錐は料理に見立てられ,受注前に作業を始めることや段取りが許される.高得点を獲得するためには,提供LT,劣化度や品質を考慮して生産スケジュールを工夫する必要があることを認識させ,プレイヤが需要変動に対して適応的に対処する振る舞いを分析し,周囲の情報を把握しながらの自律的な作業スケジュール更新と,生産性・品質への影響を分析した.実験条件として精度が異なる需要予測情報をプレイヤに与え分析した結果,精度の高低に応じて生産性と品質や,またその時のプレイヤの従業員満足(ES)が異なることが部分的に確認された.