2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 9.自然言語処理・情報検索

[3G1] 自然言語処理-意味解析

2018年6月7日(木) 13:50 〜 15:30 G会場 (5F ルビーホール飛天)

座長:星野 綾子(日本電気株式会社)

15:10 〜 15:30

[3G1-05] 意味解析システムccg2lambdaによる金融ドキュメント処理

外園 康智4、長谷川 貴博5、渡邉 知樹 2、〇馬目 華奈1、簗 有紀子 1、谷中 瞳2、田中 リベカ1、Mart'ınez-G'omez Pascual3、峯島 宏次1、戸次 大介1 (1. お茶の水女子大学、2. 東京大学、3. 産業技術総合研究所、4. 野村総合研究所、5. オメガ・パートナーズ)

キーワード:含意関係認識、金融ドキュメント、整合性判定

本稿では、日本語・英語のテキストを論理式に変換し、自動推論を行う意味解析システムccg2lambdaの基本的な機能を解説し、特にこのシステムを金融ドキュメントの処理へと応用する試みについて紹介する。ccg2lambdaでは、統語・意味解析から推論までの各モジュールが明確に区別されており、統語情報・意味合成・意味表現をCCG導出木としてグラフィカルに表現する機能をサポートしている。このため、処理プロセスのどの部分で解析エラーが起こったのかを容易に同定することが可能である。ccg2lambdaの意味解析と推論システムについて紹介した上で、特に金融ドキュメントを対象とした含意関係認識と矛盾検知について具体例に基づいて説明する。