[3H1-OS-25a] 人工知能と倫理(1)

[3H1-OS-25a-02] 倫理的行動を促進するAIを社会で活用するための課題

〇福原 慶子¹ (1. 名古屋大学)

キーワード：人工知能、倫理

本発表では、人間へ倫理的行為を促すようなAI（以下、倫理AI）を社会的に活用するにあたり我々が直面しうる課題について考察する。人間の行為者が倫理AIからの提案に従い何らかの行動をとった時、この行為者は倫理的であるといえるのだろうか。この疑問に取り組むことを通して、人間と倫理AIの関係を考え直す。両者は、主体と客体に分かれたものではなく、連合体として一つの行為者となる関係であると本発表で主張する。そして、人間に倫理を教えるだけでなく、人間から学ぶような倫理AIをデザインすることができれば、より倫理的発展を促進する社会を展望することができる。