[4L2] ロボットと実世界-ヒューマンロボットインタラクション(2)

[4L2-03] サービスロボットの活用を促進させつＵＸデザインアプローチの検討

〇宮入 麻紀子¹、坂口 和敏¹、紺野 剛士² (1. 富士通デザイン株式会社、2. 株式会社富士通研究所)

キーワード：UXデザイン、サービスロボット

第三次AIブームに伴いロボットに対する関心も高まっているが，実際のところは日常においてロボットと生活する事例は未だ少ない．

先行研究として，UX（ユーザ体験）を起点にサービスロボットを設計するアプローチがある．その中の1つに，バックキャスト視点でロボットを捉え，コンセプトを構築，仮設解の立案，視覚化，試作による具現化の試みにより人々の豊かな暮らしのためのサービスロボットを開発する研究があるが，初心者にはこのようなゼロからロボットを設計するアプローチはハードルが高い．そこで，既存のロボットを活用することで，筆者も含めロボット開発者ではない人間でも使いやすい UX起点のデザインアプローチが必要だと考えた．

本研究では，既存のサービスロボットTipronを活用し，STEP1 （実験・分析）から課題を見つけ， STEP2（追加開発）を行うことで未だ実例が少ない公的でコミュニケーション機能を持つロボットへと拡張を行った事例について報告する．