2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[1H4-J-13] AI応用: 医療

2019年6月4日(火) 17:20 〜 19:00 H会場 (303+304 小会議室)

座長:今井 健(東京大学) 評者:古崎 晃司(大阪電気通信大学)

17:20 〜 17:40

[1H4-J-13-01] U-Netで領域抽出した解剖構造の正常モデルに基づく胸部X線異常検知

〇近藤 堅司1,2、小澤 順1、清野 正樹2,3、藤本 真一3、田中 雅人3、安達 登志樹3、伊藤 春海3、木村 浩彦3 (1. 産業技術総合研究所、2. パナソニック株式会社、3. 福井大学)

キーワード:異常検知、胸部X線写真、解剖学的構造、正常モデル

解剖学的構造の正常モデルに基づく胸部X線画像異常検知手法とその評価結果について報告する。本手法は、解剖学的構造に対する領域抽出プロセスと領域抽出結果に対する異常検知プロセスとから構成される。領域抽出にはU-Netを、異常検知にはホテリング理論を用いた。異常検知対象は、解剖学的構造そのものと解剖学的構造間の境界線からなる計9個の構造である。評価実験には、正常684症例と異常13症例を用いた。異常検知の指標として、領域抽出された解剖学的構造の位置とサイズを用いた。Youden指数最大となるカットオフ値において、複数の解剖学的構造に対し、感度は全て1.0、特異度は0.80~1.0という結果が得られた。